脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)について

サノ皮膚科クリニック

 

 脂漏性角化症とは…別名、老人性疣贅(ろうじんせいゆうぜい)とも呼ばれ、皮膚の老化によりできる良性腫瘍です。10歳代でもできることがありますので、老人性と呼ぶのはふさわしくないかもしれませんが、年齢とともにすこしずつ増加していくことは間違いありません。30歳をすぎると誰でもひとつやふたつはありますが、高齢になるほどどんどん増えてきます。痛くもかゆくもない場合が多いのですが、ときに、かゆい場合があります。 

 診断は…皮膚科専門医であれば、ほとんどの場合、見ただけで診断がつきます。しかし、他の腫瘍と区別がつきにくい場合もありますので、そのような場合は手術をして切除してしまいます。切除すれば、切除した皮膚組織で顕微鏡標本を作りますので、確実に診断がつきますし、治療も兼ねることになります。また、患者さんが悪性か良性か確実に診断をつけてもらいたいという場合も、切除して標本をつくります。

 治療は…以下のような治療があります。

@経過を観察する…とくに治療はせず、大きくなったり、見た目が変わったりしないか気をつけて様子をみている。変化があったら、すぐに皮膚科専門医にみせる。または、定期的に皮膚科専門医にみせる。

A液体窒素で凍らせる…簡単で、傷も残らず、外来に2週間にいちどぐらい、何回か通えば取れます。ただし、色素沈着(茶色から黒い色)はひとにより残ります。取れるときは、黒いかさぶたになったり、水ぶくれになって取れます。欠点は、顕微鏡標本を作れないので、良性か悪性かの診断を確実につけることができない点です。また、凍結時に軽い痛みを伴います。

B手術で切除する…一番確実な方法で、組織標本も作れますので、悪性か良性かなどの診断が確実につきます。しかし、液体窒素療法にくらべ、手間がかかり、傷も残ります。

Cレーザーを使う…液体窒素にくらべ、手間がかかるわりに効果は変わらず、治療に痛みを伴い、費用も自費になることが多いため、現在のところあまりおすすめできません。